曽おばさんの海

 

著者:班 忠義

四六判並製・253ページ
定価:1800円+税
ISBN-13:978-4909783479

発売月:2020年8月

 

 

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中国東北の地において敗戦国民となった日本人女性であることの恐怖、幼い我が子を背負っての果てしない大地の逃避行、
極限の飢餓、愛児の死……。戦争によって人生を引き裂かれながら、祖国を想い、希望と信念と愛を胸に過酷な現実を
力強く生き抜いた「中国残留日本人婦人」の凄絶なドラマ。1989年「天安門事件」以降の中国経済成長の「真実」。
自由と民主主義を求める香港の人たちの「今」を伝える渾身の「再刊あとがき」を収録。

 


■著者紹介

班 忠義(バン ツォンイ

1958年、中国遼寧省撫順市生まれ。1978年、黒龍江大学日本語学科入学。82年、文学学士取得。87年に日本へ留学し、翌年、上智大学新聞学研究科入学。91年、文学修士取得。卒業後は作家、ドキュメンタリー映画監督として中国残留孤児・残留婦人の問題に取り組む。90年に懸賞論文「国際貢献と日本の役割」で日本外務大臣賞、91年に同「国と人間」で毎日新聞賞受賞。92年に応募論文で第7回ノンフィクション朝日ジャーナル大賞受賞。同年末に『曽おばさんの海』として朝日新聞社より刊行された。ドキュメンタリー映画監督作品『太陽がほしい』(2015年/劇場版2018年)で「2018インドネシアジャカルタ映画祭/白金賞」「2018アジア太平洋国際監督映画祭/ゴールド賞」「2018アムステルダムフィルムメーカー国際映画祭/最優秀外国語ドキュメンタリー映画賞」「2018アメリカルイビル国際映画祭/最優秀外国語ドキュメンタリー映画賞」受賞


 

—— 目次 ——

序ー再刊に際して
第1章 出会い
第2章 極限の選択
第3章 村を逃げ出す
第4章 平頂山事件
第5章 村に生きる
第6章 覚悟
第7章 故郷は外国に変わった
第8章 二つのモラル
第9章 土産物の波紋
第10章 永遠の残留者?
初版あとがき
再刊あとがき

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