「あらゆるところに同時にいる。それが知覚の本質だ」―。
生態心理学の創始者、ジェームズ・ギブソンがたどり着いた究極の思考を、面・光・遮蔽・肌理がつくりあげる「自然の幾何学」として読みとく。
誰も踏み込めなかったアフォーダンスの核心。
生態心理学の創始者、ジェームズ・ギブソンがたどり着いた究極の思考を、面・光・遮蔽・肌理がつくりあげる「自然の幾何学」として読みとく。
誰も踏み込めなかったアフォーダンスの核心。
■著者紹介
佐々木正人[ササキマサト]
1952年、北海道生まれ。生態心理学者。筑波大学大学院博士課程修(教育学博士)。
早稲田大学人間科学部助教授、東京大学大学院情報学環・教育学研究科教授を経て、多摩美術大学美術学部統合デザイン学科教授、東京大学名誉教授
■目次
第1章 情報は光のなかにある
第2章 あらゆるところに同時にいる──ジェームズ・ギブソンの視覚論
第3章 意識の横にある無意識
第4章 誕生し、消え去り、復活する──想起の「自然」についての覚書
第5章 すべてを使う──ミルトン・エリクソンと方法なき方法
第6章 遮蔽をこえる
第7章 フレデリック・ワイズマンの視覚
第8章 ノイズに意味が埋まっている──盲人の生活聴力
第9章 ダーウィンの方法──行為を個物の群に分解する
第10章 光に触れる──ジェームズ・タレルとの2つの対話
第11章 大切な皮膚と手──大野一雄のために
第12章 わたしは地面から離れている
第13章 『自動巻時計の一日』を読む──田中小実昌のために