自信と信頼を築く教師のトラブル解決図鑑子どもとの関係に悩み、保護者対応に戸惑い、職員室で孤独を感じている。そんな若手から中堅の教師に贈る「トラブル対応の教科書」。

令和5年度、精神疾患による教員の休職者は過去最多の7119人。「対処困難な児童・生徒」や「保護者対応の難しさ」が背景にある。特に若手教員の多くは十分な研修機会を得られず、現場でのトラブルに直面して疲弊していく。本書は、トラブルは教師の「失敗」ではなく成長のタネであるという視点から、子どものアセスメントや未然防止策、チーム対応の仕組みなど実践的なスキルを凝縮。著者作成の聞き取りシートやアセスメント表など、現場で使えるダウンロード資料も充実。トラブルに怯えず、前を向ける一冊。

 

著者:宮森 裕太
A5判並製/188ページ/高さ21cm
定価:税込2,530円(本体2,300円+税)
ISBN:9784867571002
発売月:2025年10


【目次より】
★序章:「困った!」との向き合い方を変える──教師の新たな視点
(1)トラブルは避けられない:でも、「向き合い方」で未来が変わる
(2)想定外を面白がる教師であれ:すべてが予定どおりじゃないから、教育はおもしろい
(3)経験は財産に:教師として成長する道筋はトラブルの中にある
★第1章:トラブルの本質を知る──学級経営による未然防止
(1)なぜ、トラブルが起きるのか?:子どもの背景に目を向ける
(2)小さなサインに気づく力: 日常の違和感を見逃さない「観察眼」
(3)どの子も取り残さない学級づくり:未然防止のカギは「安心感の共有」
(4)環境が子どもをつくる:心の安全基地としての教室づくり
★第2章:うまくいかない場面から学ぶ──焦らず、抱え込まずに向き合うために
(1)教師の聴き取りは、準備が9割:焦って動く前に、順序と場面を整える
(2)解決を急ぎすぎたときに起きること:「こうすれば大丈夫」の落とし穴
(3)チームでトラブルを乗り越える:同僚と協力体制を築くコツ
(4)保護者は「同志」:信頼は「共汗(ともに汗をかく)」から始まる
★第3章:教師と子ども、信頼の橋をかける──寄り添い・聴き・理解する力
(1)教師の“聴く力”は、問い方で決まる:正確な聞き取りは、誘導しない質問と仕組みづくりから
(2)受容の姿勢が心を開く:否定せずに聴くことで関係が変わる
(3)“わかったつもり”で見ていないか?:子ども視点に立つことが、支援の第一歩
★第4章:疲弊しない教師になるために──自分を守る心のスキル
(1)感情はコントロールできる:揺れ動く心とのつき合い方を学ぶ
(2)「抱え込みすぎる先生」から抜け出す:一歩引く視点と、自分を鼓舞する言葉
(3)他人の力を借りる勇気:助けを求めることは専門性(プロフェッショナル)の証
(4)「がんばらない勇気」を持とう:休む、整える、労わる──トラブルに強くなる生活習慣術
★終章:子どもと向き合い続ける教師へ──未来へのエール
(1)ピンチは学びのチャンス:トラブルから生まれる成長の視点
(2)「自分らしさ」が教師の武器になる:比べず、迷わず、自分を活かすということ
(3)次世代の先生たちに贈る:トラブルから得た学びのエッセンス

 

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