人間主義者、ブッダに学ぶ

インド探訪

著者:植木雅俊

 

四六判:368ページ
定価:2800円+税
ISBN-13:978-4908637155
発行日:2016/06

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釈尊が苦行を経て覚りを開いたブッダ・ガヤー、最初の説法をしたサールナート。釈尊の足跡を辿り、仏教の原点に迫る学びの旅を描く。


■著者紹介
1951年、長崎県島原市生まれ。仏教思想研究家。九州大学卒。
理学修士(九州大学)、文学修士(東洋大学)、人文科学博士(お茶の水女子大学で男性初)。
92年より東方学院で中村元氏からインド思想・仏教思想論を、水野善文氏からサンスクリット語を学ぶ。
東京工業大学世界文明センター非常勤講師を歴任。
日本ペンクラブ・日本印度学仏教学会・比較思想学会の会員。

著書に以下がある。『仏教のなかの男女観』(岩波書店、お茶の水女子大学提出博士論文)、
『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下巻(岩波書店、毎日出版文化賞)、
『梵漢和対照・現代語訳 維摩経』(岩波書店、パピルス賞)、
『仏教、本当の教え』(中公新書)、
『思想としての法華経』(岩波書店)、
『仏教学者 中村元──求道のことばと思想』(角川選書)、
『サンスクリット原典現代語訳 法華経』上・下巻(岩波書店)、
『ほんとうの法華経』(共著、ちくま新書)、
Gender Equality in Buddhism(Asian Thought and Culture series vol. 46, Peter Lang Publ. Inc.)、
Images of Women in Chinese Thought and Culture(Hackett Publ. Co.Inc. Robin Wang博士、植木眞紀子らとの共著)。


■目次
はしがき

第 一 章:デリーにて
デリーの街の様子
「七つの都市」デリー
ラージガートにて
ガンディー記念館
仏像彫刻の出現と三身論
インドの伝統舞踊

第 二 章:『法華経』をめぐるシンポジウ

清浄さを放つ白蓮の華
インド、中国、日本の『法華経』評価
人間の生き方としての『法華経』評価を
悪寒と下痢

第 三 章:バーラーナシーにて

プロペラ機でバーラーナシーへ
洪水と仏教用語
バスでガートへ
船から眺めたガート
聖なる河・ガンジス
バーラーナシーで死ぬのが最高?
穢れの観念
インド人の思惟方法

第 四 章:バーラーナシーからブッダ・ガヤーへ

ガヤーとブッダ・ガヤー
国道2号線沿いの光景
学校と子どもたち
「レストラン」での休憩
インドの農業事情

第 五 章:ブッダ・ガヤーにて

二元的クーラー
インドのテレビ事情
国際電話の教訓
ヤモリの歓迎
インドの暑さと仏教用語
ブッダ・ガヤーの朝
大塔と菩提樹
アショーカの花と釈尊の誕生
インド仏教の壊滅
仏法東漸と仏法西還
「インド」の呼び方

第 六 章:ネーランジャラー河にて

悠久にして雄大な光景
楽しく美しい河岸
中村元博士のこと
インドのトイレ事情

第 七 章:釈尊の成道

釈尊の名前
出家前の生活
出家と修行
苦行の否定と成道
梵天勧請の意味するもの
降魔成道について
仏教とバラモン教
仏教の平等思想
日蓮の人間観
法を師とする
鬼子母神とザクロ

第 八 章:バーラーナシーの朝

早朝の散歩(その1)
招待されて家庭訪問
IT大国インド
ゼロの発見と巨大数
事物の背後の普遍性を重視

第 九 章:サールナートと初転法輪

仙人住処・鹿野苑
初転法輪
言葉の限界と必然性
「コンダンニャが覚った」
アショーカ王のこと
初転法輪坐像
釈迦八相図
鹿野苑
アショーカ王石柱碑と破和合僧
教化活動と教団の形成

第 十 章:権威主義と人間主義

釈尊の帰郷
人間ブッダ・釈迦と平等主義
「自らを島とせよ」
小乗による釈尊の神格化と権威主義
〝もの信仰〟で「自己」と「法」から視線を逸らす
釈尊の名前で出家者による金融業を正当化
大乗仏教による平等思想の復権
大乗・小乗の対立を止揚する『法華経』
権威主義と闘う『法華経』
ストゥーパ信仰への批判
聖地崇拝への批判
ブッダの巨大化への批判
神がかり的な救済への批判

第十一章:アグラとデリーにて

巨大な入道雲を抜け空路でアグラへ
インドの料理と音楽
早朝の散歩(その2)
映画大国インド
チャーイと揚げ菓子
「信ずる者は救われない」
快適なリキシャ
タージ・マハールにて
シャタブディ・イクスプレスでデリーへ
ガンジー研究所を訪問
「生きていることが私のメッセージ」
旅の終わりと学びの始まり

第十二章:それからの二十五年

中村元博士との出会い
タゴールの仏教評価
英文著書の出版
博士号への挑戦
『法華経』の現代語訳で毎日出版文化賞
東工大世界文明センターでの講義
普及版『現代語訳 法華経』と対談本の出版
二十年後のラクシャーの守り
『維摩経』の現代語訳でパピルス賞
講演・講義の依頼にこたえて
評伝『仏教学者 中村元』の出版
悪意に満ちた中傷とデマの中で
中村先生の教えを胸に、ブッダの人間主義を学び続ける