みらいへの教育

あなたはこども?
それともおとな?

思春期心性の理解に向けて

著者:金坂弥起

四六判並製 : 184ページ

定価:1800円+税
ISBN-13:978-4905374930
発行日: 2016/01

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「先生、私のこと、ホントにわかってる!?」
思春期って、フシギで不安でドキドキすることだらけ!
児童・生徒の自己理解をうながすワークショップを数多くおこなってきた
臨床心理士の著者が、
思春期の全体像をやさしいことばで解説──。
友人、家族、性、自尊感情と思春期妄想症など、揺れうごく心と体をささえ、
明日の指導方法をリアルタイムで修正する、思春期教育の羅針盤!
【娘と母親の関係についての断章】【学校場面におけるペニス羨望の裏返し】など、コラムも充実! 

「そう言えば、自分も当時はそうだったなぁ。
あの子のこと、わかっていたつもりで、何もわかっていなかったかもしれない……。」

教師と保護者がみずからの思春期をふりかえり、親と子、教師と児童・生徒が
一緒に生きる大切な季節として、思春期を再発見する。

★カバー装画は、人気イラストレーターのコイヌマユキ氏


■著者紹介
金坂弥起(かねさか・やおき)
1965年、神奈川県横浜市生まれ。
臨床心理士・認定心理士。
九州大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業。
同大大学院教育学研究科後期博士課程単位取得後満期退学。
10年間、民間の精神科病院に勤務したのち、
2007年より鹿児島大学大学院臨床心理学研究科准教授。
後進の指導に従事するとともに、臨床心理士としての経験を活かして、
児童・生徒の自己理解をうながすワークショップや、小中学校教員・保護者にライフサイクルや
メンタルヘルスを平易に解説する講演など、さまざまな地域支援活動を行う。
共著に『精神分析事典』(岩崎学術出版社)、『カウンセリング辞典』(ミネルヴァ書房)、
『日常臨床語辞典』(誠信書房)がある。


■目次
はじめに―─ある中学校での試み

第1章 思春期って、なんだろう?
大学の授業から
思春期の生きづらさの一側面
辞書的な定義

第2章 移行期としての季節
思春期と青年期
移行期を生きる
発達加速現象

第3章 体が大人になる
第二次性徴以前の問題
第二次性徴をめぐって
「他律的」な身体的変化について
身体不満

第4章 自分の人生の主人公になる
アイデンティティ確立に向けた準備
自尊感情

第5章 友だちとともに生きる思春期
友だち関係の発達的諸相
ニュー・オブジェクト
「協調性」教育の負の側面

第6章 生まれたての自我の危機
思春期妄想症と呼ばれる心のトラブルについて
自我境界と自我漏洩症状
コミュニケーションの難しさ

第7章 家族も思春期を生きている
家族ロマンス
第二反抗期と心理的離乳
親子関係の諸相
いわゆる「川の字文化」について
思春期の子どもを持つ親自身の問題
家族全体にとっての危機

おわりに


 

 

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